会社員だった頃、時間と体力を確保するために私が行ったことの1つが、衣食住のうち「衣」の簡素化でした。(対象は自分のもののみ、夫のものはノータッチです)
これが良くも悪くも勉強になったなあと思うのです。
「衣」の簡素化とは、具体的に
スティーブ・ジョブズが、日々の選択を少なくするため毎日同じ服装をしているというのをマネしてみました。毎日完全に同じにする勇気はありませんでした(笑)が、勤務先の規則(ビジネスカジュアル)からなるべく外れずに手間を削減できる方法を探って実際にやったのはこんなことです。なお仕事は事務職で、制服はありませんでした。
【1】ボトムスは毎日、無地の黒スラックス。スカートをやめました。
元はスカートが好きでしたが、スラックスの方が楽だろうと考えました。同じスラックスを数本揃えて、平日はいつもそれを履いていました。
【2】トップスは黒のスラックスに合うもの。
組み合わせに悩まずに済むよう、シンプルなブラウスやカットソーを増やして、どれを着てもスラックスに合うようにしました。仕事の場に適してさえいればオシャレじゃなくてもいいと思っていました(汗)。
【3】靴下は無地の黒ソックス、靴も黒のシンプルなパンプス。
黒のソックスにパンプス。格好よくはなかった(私のセンスだと)。でもストッキングはすぐに伝線するので取り扱いにちょっと気を遣うということで避けたかったのと、ソックスがみんな無地の黒だと洗濯したときにペアを探さなくていいのでこうしていました。
【4】髪型は毎日同じシニヨン
キレイに整える余裕がなかったです。。。
【5】お化粧はアイブロウだけ
これは・・・(汗)。色々と問題のある行動ですが、朝にお化粧をして帰ってから落とすという作業がどうやっても無理だと。「社会人として」とか「常識が」とか脳裏にちらつく概念もありはしましたが、内勤だったので「会社から注意を受けたら直そう」ということにしました。(結局、注意はされませんでした)
なお、基礎化粧もいつの間にかしなくなりました・・・洗顔してそのまま放置です。幸い(なのかどうか疑問ですが)、敏感な肌ではないので、見るからに荒れているような状態にはなりませんでした。「肌が多少乾燥したところで、仕事をするのに支障はない」的なことを考えていました(狂気)。
さてこれが「良くも悪くも勉強になった」とはどういうことかといいますと、
・確かに「考えずに済むこと」が増えて楽ではあった
・「どこの手間を削減するか」を考える訓練にもなった(他にも応用できると予想)
・しかし楽しみもだいぶなくなった
・そして楽しみがなくなっていることにも気付かなくなった(闇)
私は本来、センスに自信があったわけじゃないけど人並み程度にはファッションやお化粧が好きでした。それを無視することになっていたと・・・。時間と体力の余裕を持とうとしてやったことで、精神的な余裕をなくしたということですね。
少なくとも上記【1】から【4】は、内容だけ見れば悪いものでもないです。ただ、「加減」とか、「それをしているときの自分の精神状態」というのは考慮すべきでした。こういった生活のさなか、ふと「今年は日焼け止めを買わなかった」と、秋になって気付いたことがあり、そういえば自分の持っている化粧品類についても、何があるのか、どこにしまってあるのか、みんな分からなくなっているという事実にも思い至って虚しくなったこともありました。何のための生活なんだろう。。。
「効率重視」も大事、でも「ココロ」も忘れない
何事もバランスを見失ってはいけないと思いました。確か3年ほどで方針転換をしてスカートで出勤するようになり、やっぱりこの方がいいなと気分が軽くなったのを覚えています。会社の人からは「どしたのスカートなんて」ってちょっと驚かれたけど、そのくらい私のイメージにはパンツスタイルが定着していたのかと私の方もひそかに驚きました(笑)。
ともあれ、今の私ならもう少し要領よくやれるだろうなとこの記事を書きながら思っているのは、過去の自分の努力と失敗があってこそです。たぶん、また違う場面で失敗を繰り返すと思うけど(笑)それも人生なんでしょうな。
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