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メリットとデメリットを分けて考える

前々回および前回の記事で食品添加物にまつわる私の取り組みを書きました。
そちらで述べたのは食そのものに係わる内容でしたが、物事の考え方にも発見があったので今回はそんなお話をします。
この発見により、私の世界は少し平和になりました^^

何事にもプラスとマイナスがある
今さら私が言わんでもいいことですが、何でもプラスとマイナスどちらの側面も持っているものです。
ところが私にとっての食品添加物のように、そもそも「あまり良くないもの」というイメージがあるものに対して実はその視点は持ちにくく、プラスの部分があることさえ受け入れがたく思うこともしばしば、だったりします。

まあそりゃそうです、ムカつく人にいいところなんてあると思いたくない、とかね(笑)。

でもそこでちょっと頑張って、いいところにも注目してみるとよいことがあります。

食品添加物のメリットとは
では食品添加物のいいところって何でしょうか。

◆食品が長持ち◆
なにしろ食品というのは全てがもともと生き物だったわけですから、条件の整った環境で保管する必要がある上、短い時間で鮮度が落ちたり傷んだりと変質していきます。輸送時も要注意。

食品を保つ役割の添加物はこういうところをカバーしてくれます。食品を保存できる期間が延びるとか、変質を遅らせることができるとか、食品がタフになるようなイメージ。
(この点は災害時に有益でもあります。あと備蓄にも役立つ性質)

◆料理がカンタンに◆
味や香りを付ける役割の添加物は、食品加工を楽にしてくれます。昆布で出汁を取るよりも顆粒出汁の方がカンタンだもんね。
また、化学調味料は人間が機械を使って生産できますから天然のものより管理もしやすく、生産にかかる費用自体も抑えられます。

◆お財布にやさしい◆
上記のようなことがコストカットに繋がりますので、消費者が手に取りやすくなり、生産者の利益が増えていきます。

改めて考えるとそれはスゴイ
上に挙げたようなこと、これってけっこうなメリットですわね、ほんと。

料理がニガテな人、忙しくて時間も体力も足りない人、体や心の事情で料理ができない人などなど、みんなが台所に立てるわけじゃないし、食品の維持管理に手をかけられるわけでもないですから、手助けになる存在は大事。

あと、料理に興味がない人も当然います。
これ、よくないものと思われがちな気がしますが、興味の向かう先なんて人それぞれですから至って普通のことで、しかも興味のあるなしは自力でコントロールしきれない部分ですからね・・・。

私は、料理は多少おもしろさを感じるからどうにかやれますが、偶然そういう方向性の人間として生まれただけで、興味を持てないことはものすごく不出来です。興味ないもんはないから頑張れないんです(笑)。
頑張れないことは、楽にできるツールを利用するのがよいです。

それと、経済的事情によって食費を抑えねばならないという状況も存在します。
私だって、いくら無添加でも高級品ばっかり買えないし(汗)。安価であるのも重要なこと。

デメリットでメリットを帳消しにしない
で、このようにいくつかメリットがあることを確認できましたと。
そしたら、ここで

「でも添加物は体に悪いんじゃん。ならダメなやつじゃん」

ってしないことが大事ですーーーかつての私はやってました・・・(汗)。

まあ確かに体に良くないという情報はあるし、私はその情報から「添加物はなるべく避けよう」という方針を決めました。

が。

デメリット(と思われるもの)があっても、メリットはメリットとして実際にあるんですよね。
添加物が体に良くないからって、上記したメリットがなくなるわけじゃありません。
体に良くない(らしい)けど、長持ちする。とかね。

このように考えたとき、食品添加物にも人の役に立っている面が大いにあって、必要とされているものでもあるということが私は腑に落ちました。

添加物がなかったら、食品はすぐ傷むし、作るの大変になるし、加工食品の値段が軒並み爆上がりする可能性があるわけです。ものによっては商品として流通しなくなるものもきっと出てきます。
添加物が完全にない世界というのは、(理想かもしれんけど)あんまり現実的な話じゃないですね。

すると、私にとって、添加物はただの悪者ではなくなりました。

”あまり購入はしない”というスタンスは変わらないけど、食品の原材料表示を見て添加物がいっぱいだったとしても嫌悪感はあまり感じなくなりましたね・・・つまり、私の世界から悪者が1つ姿を消したということです。
「自分は選ばないけど、それ(添加物)にも価値がある」
という感覚でしょうか。

まあ、悪者扱いしてても別にいいというか、悪者扱いしてもしなくても、自分が買わなければ自分の食に影響がないことは同じです。
「添加物=100%悪いっていう考え方は間違っとる!」ってするのもまた窮屈になるので何か1つだけを正解としなくてもいいと思いますしね。

ただ、イイトコもあると思えるとちょっとメンタルが平和になるという点で、プラス影響があります。
結局、メリットもデメリットも併せ持つ対象物に向けて、自分がどのような意味付けをするのかが鍵ということですね。

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