我が家の食の方針は「なるべく無添加」です。
作れるものは作り、加工食品を買うときは食品添加物が使われていない(もしくは少ない)ものにします。そして味付けはシンプルにすることが多いです。
最初からこうだったのではなくて、ここまでに長いいきさつがあるのでそれを書こうと思います。
※なお、記事の「食品添加物」「添加物」は、化学的に合成されたものを指します。
ちなみに上記の「作れるものは作る」というのは、材料が手に入るものは全部手作りをするという意味ではありません。ここで言う「作れるもの」とは、「材料が手軽に手に入って、私がやりたくないと思わないやつ」に限ります。条件的には作ることができるものでも、「なんかやる気にならない」と思う場合は「作れるもの」から除外しております。
なんで無添加を目指したのかといいますと
きっかけは、結婚して間もなく私が盲腸で入院したことでした。入院初日から3日間の絶食ののち、病院食が出ましたが、これが意外にしょっぱい。これは病院の味付けが濃いのではなくて、絶食中に刺激を受けなかった味覚に変化があったんだろうと思い、そこから私の食事に対する意識が変わり始めました。
食を見直したら世界が違って見えた
ここから私は食の内容を見直し始めたのですが、その過程で新たに知ったのは、食品添加物って何なのかということでした。それまで「あんまり良くはないらしい」ぐらいの印象だったのですが、ちょっと検索してみれば「添加物は危険」という情報が大量に押し寄せ、書店には本も売られています。
そして、加工食品のパッケージの表示にも注意が必要だということも知りました。
・「合成着色料無添加」って書いてある商品に発色剤が添加されている⇒発色剤も人体にはよろしくないらしいけど、それを知らないと「着色料が入ってないなら安全」と考えてしまう
・「化学調味料無添加」とは書いてあるけど、保存料や香料は添加されている=「食品添加物」には種類があるということを知らないと、「化学調味料無添加」を「合成添加物が一切使われていない」と勘違いしてしまう
こんなことってあるんだ・・・。自分が無知なまま住んでいた世界は、思っていたほど安全じゃなかった。
上の例はどちらも嘘の表示はしていないのでメーカーが責められるものではありませんが、当時の私は食品業界への不信感でいっぱいでした。何も知らずにいたら自分と夫の健康は守れないのだと思いました。このあたりで私は一度、食品添加物を生活の中から極力排除しようと決めました。
ただ、今の私が、この「無添加への方向転換」を振り返ると、添加物の危険性だけが理由ではなかったことが分かります。もちろん添加物が大きな理由であることは事実ですが、そこに「食品業界に対する反感」というのが多分に乗っております・・・「知らないうちに騙されていた」みたいに思ってたんですよね。
いきさつからしてそう思ってしまうのも無理はない気がするけど、騙されたのとは違うな(笑)。事実だけ大まかに見たら「自分が思ってたのと違った」っていうだけのことで、嬉しくないできごとではあったけど、被害感情を持つ必要は別になかったです(今は食品業界を敵と思わなくなりました)。
とはいえ、その反感が、今の我が家の食生活に向かう強いモチベーションになってくれていたこともまた事実なので、結果オーライとしています。
続きは次回記事にて。
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