結婚前は、私は煮物がそんなに好きじゃないと思っていました。
違いました(笑)。
私の知っている煮物は甘すぎた
結婚前や結婚してすぐの頃、私にとって煮物というのは、「出されたら食べるけどなくてもいいかな」という料理でした。
嫌いでもないけど、特段好きなわけでもない。
なので自分で作ることもあまりなかったように思います。
それが結婚後しばらく経ったある日、何のきっかけだったか、「味付けを変えてみたら煮物の印象が変わるかも」と思い付きました。
煮物の調味と言うと、お酒・みりん・砂糖・醤油を使うことが多いですが、私にとってこれは甘すぎたのではという気がしたのですね。
ということで、みりんとお砂糖を少なく、出汁と醤油を主に使って作ってみたところ、
大正解^^
甘さ控えめが私の好みだったのでした。
そして、ちょっと薄い味にしたら更に良き。
これにより煮物は私にとって超お気に入り料理になりました。
つまり「煮物が好きじゃなかった」のではなくて、「それまでの人生で私が食べていた煮物の味付けが好きじゃなかった」のです。
昔は食品の保存性を上げるために濃い味付けで料理をしていたと言いますから、醤油も砂糖も多目だったのでしょうね。
見直しポイントの存在に気付く大切さ
「当たり前」というのはまさに当たり前のこととして認識されているものなので、意識から抜けてしまいやすいと思います。
煮物の味付けは濃いめの甘辛が当たり前。
だよねー。
ってなるんだけど、普通に(笑)。
でもここで「ちょっと変えてみるか」と見直しポイントを発見できたことで、好きな料理が増えるという幸運に出合えたわけです。
おもしろいもんだなと思いますね。
最近の我が家の煮物スタイル
煮物はゆっくり作れる料理なので、焼き物や炒め物よりプレッシャーが少なくて、作り手としても好きです。
季節を問わずに作っています。特に野菜だけの煮物。最高。
近頃はお砂糖を使わず、みりんも、使わない(もしくは少量にする)のが我が家の定番になってきました。
↓こんなふうに作っています。
◆煮物の作り方
【1】お鍋に野菜と、野菜の半分が浸るぐらいの水を入れる
【2】コンロの一番弱い火にかけて、蓋をして野菜が柔らかくなるまで煮る(複数コンロがある場合は、一番火力の弱いコンロで)
【3】野菜が柔らかくなったら煮汁を味見(けっこう野菜の味が出ています)
【4】煮汁の味を確認したら、醤油を少しずつ入れて全体の味を調える(野菜によって、またその日の気分によってはみりんやお酒を少量足す)
【5】軽く煮て火を止め、そのままゆっくり冷ます(【4】でみりん・お酒を入れた場合はアルコールが飛ぶまで火にかけます)
ポイントは以下の通り。
・水を入れすぎない
・とにかく弱火で煮る
・醤油は「少なすぎじゃん」と思うぐらいの量から少しずつ入れる
※他の調味料を使わない、もしくは少し足すだけなので、醤油の味が強く出やすいです
・煮上がったらそのまま自然に冷めるのを待つ
・葉物を煮るときは、加熱は短時間で
・昆布や椎茸など出汁のよく出るものは、なくてもいいし、入れたいときは入れる
弱い火で時間をかけて加熱することで、野菜の出汁がよく出ます。
オススメはれんこん。
水に入れて煮た(というか茹でた)だけなのに、煮汁(茹で汁って言った方がいい?)がかなり甘くなります。
ここに醤油を足すだけで、みりんを入れて作ったぐらいの甘さのある煮物ができます。
あ、でも、里芋は甘辛く煮たのが食べたいときもあるので、そういうときは濃いめの甘辛モードでやりますよ。
カブの煮物。
薄味で煮ると煮汁もおいしいので、我が家はおつゆ感覚でけっこう飲みます。
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