前回の続きです。食品添加物と並んで重要な「味付け」について。
食材の力を知ったできごと
添加物の件と並行して料理の味付けについても調べていたのですが、調べるうちに、調理はかなりシンプルなものでもいいという情報も見つかるようになってきました。味付けは塩だけ、とか。
そこで私は素材の味を知るための実験をしました。
実験で確認したこと
・輪切りにしてグリルで素焼きしただけのにんじんの味は?(詳細に確かめる)
・そこに塩をかけたらどう味が変わるのか。
・オリーブオイルをかけたらどうなるか。
(他にもじゃがいもや玉ねぎなどいくつかの野菜でもやってみました)
これ、夫と試してみたんですが、にんじんと玉ねぎは予想以上に甘いし、じゃがいもは何も味付けしなくてもけっこう塩気があるなど、新しい発見が多々あっておもしろかったです。
これによって私は、「野菜には思っていたより強い味がある」ということと、「自分がよく注意してみれば、味はもっと繊細に分かる」ということを体感しました。そして、食材の力に対する信頼感に辿り着きました。私なんかが頑張って味付けをしなくたって、食材はもともとしっかりした味を持ってるんだ。なんだ、私は頑張らなくていいんじゃん(笑)。
素材の味を楽しむ
こうなると、素材の味そのものに興味を惹かれるようになるんですね・・・メンタルが忙しい(笑)。
この興味の変化は、食品添加物から更に離れていく方向に私が進み始めたということを示しています。相変わらず添加物を敵視していた私ですが、意識が勝手に自然な味に向いてくれたのは幸運でした。
ここから出汁について学んだり、無水調理のような、弱火でゆっくり加熱することで素材の味を引き出す料理法を試したりして、料理の世界が広がっていきました。
また、調味料とは「素材に味を付けるもの」と思っていた私でしたが、そうじゃなくて「素材の味を引き出すもの」であると気付き、自分がやりたかった料理ってこういうものなんじゃないかという、「しっくりくる感じ」も芽生えてきました(嬉)。
天然の塩とか、調味料自体もおいしいよね。
そして手作り品が増えた
結婚当初から、我が家ではお味噌を手作りしていました。いや、結婚前は作ったことなかったです。なぜか私が作ろうと言い出し夫を誘ってやり始めたのですが、自分のことながらどういう心理があったのかは何度考えても分からず非常に不思議です。
そんな背景はさておき、手作りならば無添加でいけるということで、お味噌に続いて調味料をいろいろと作ってみました。
八方出汁(めんつゆみたいなやつ)、塩麹、醤油麹、醤(ひしお)、ポン酢、煎り酒、ゆず胡椒、豆板醤、塩レモンなど。思い立ったら気が済むまでやる派です。
「なるべく無添加」がちょうどいい
こうしているうちに、加工食品を使わなくても食卓を調えられるようになってきました。
身近な料理、例えばシチューでも回鍋肉でも、ちょっと調べたら無添加で作れるレシピはたくさん見つかるんですね。
以前は「○○の素」を買ってこないと作れなかった料理が、家にある調味料を使って作れるというのは、なんとなく自信になります。これは料理だけでなく、生活全体において「何かあっても自分でなんとかできるんじゃないか(自分ならなんとか切り抜けられるんじゃないか)」という、確信はないけど大丈夫な気がするという感覚です。
とはいえ、いつもいつも手作りにしようとすると私はメンタルが病んでくるので、インスタントラーメンや外食もアリにしています。食事から完全に添加物をなくすとなると、自分で作れないときもあるし、買おうとするとあまり売ってないし、売っていても価格が高く、また飲食店でも無添加料理のお店はあまりない、などなどハードル高いです。
「ほぼ完全無添加」を目指していた頃にそれを痛感しました。(それでもやろうとして疲弊してました笑)
そんなわけで、たまには添加物もOKという「なるべく無添加」が我が家のスタイルになりました。
自然な素材の味を楽しみながら生活できるのはいいものです。あまり無理をせずに、ゆるめにやっていけたらよいと思っています。
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